以下は、カイロプラクティックにおける検査・判断によるレポートとなります。
また、クライアント様から了承を得たもののみ掲載させていただいております。
最近、立て続けに同じような不調の訴えで来院があったので書いてみます。
いずれも女性40代~60代のかた4名
4名とも右の頚から腕にかけての痺れと痛み
とりあえず答えから書くと、どれも胸郭出口症候群と呼ばれる不調のようでした。
胸郭出口症候群は
・斜角筋異常を主とする斜角筋症候群
・小胸筋異常を主とする小胸筋(過外転)症候群
・肋骨と鎖骨の間の障害である肋鎖関節症候群
に大別されます。
今回は斜角筋2名、小胸筋1名、肋鎖関節1名の計4名
斜角筋の1名は、脳血管障害の既往による斜角筋の萎縮
もう一名は、重い荷物を持った時に痛めた可能性
小胸筋の一名は、肺の全摘出手術の既往による吸気の負担から小胸筋の過剰使用
肋鎖関節の1名は、まだ初回なのではっきりしませんが、以前から度々痺れを感じていたのが酷くなったとの事
全て、頚から肩にかけて走行する血管と神経が圧迫(絞扼)されることで起こりますが、それぞれ原因になりそうなところは違います。
胸郭出口症候群は、アプローチの方法以前に病歴や生活の聴取がまず重要です。
だいたい話を聞いた時点でピンときます。
肋鎖関節の方以外はひとまずほぼ施療終了で、わずかに残るか寛解状態♪
ちなみに40代以降の女性で右肩の不調は、肝臓疲労が絡むことが多いです
で、これについて書いてみようと思ったもう一つの理由が
こちらの方々、うちに来る前に接骨院や整体院にずいぶん長い事通われているんですね…
なぜ、これまでの施療者はこの症状に気づかないのか?
ひとりは脳血管障害の既往があるのに、頚のマッサージや頚椎の矯正を受けているし…
(カイロプラクティックでは禁忌症です、ボクも直接頚には触れていません)
ひとりはアドソン姿位って言う胸郭出口症候群で特徴的な発症要因を教えてくれたし…
図、https://matome.naver.jp/odai/2145604650987020701/2145605020190088903
このイラストの感じで「首をこうすると痛みが走るんです」って最初に話されてました
最後のひとりは、既往歴に右肺全摘出って書いてあって、主訴が『右の頚肩に痛みが走る』なわけですよ
世の中の治療家さんたちは検査しないのかな?
ってか、普段事故起こさないのかな?
たまたまうちに来た方がそうなだけなのか?
何というか、いろいろ思うところがあります…
と愚痴を言っても仕方ないので、ボクはボクで検査はしっかり行おうと思います(^^)