近年、発達障害と言う言葉をよく耳にするようになりました。
精神医療のガイドラインであるDSM-5🄬で神経発達症群/神経発達障害群にカテゴライズされたものを、発達障害として取り扱っているものと思います。
一般的に精神科での治療として投薬が行われます。しかし世界に目を向けると投薬以外にも様々なアプローチ(代替療法)があり、
それぞれが科学的な根拠をベースに良い結果を生み出しています。
そして、その中の一つがカイロプラクティックです。
当院では、こどものカイロプラクティック・ケアに、通常用いるものとは別のテクニック・システムも多く用います。

頭のタッチセラピー


当院院長が考案した、優しく頭に触れることで神経のバランスを整えるテクニックです。
徒手療法では以前から頭蓋仙骨療法がこどもの発達のアプローチとして多く用いられてきました。しかしながら、高度で熟練した技術が必要とされるためどこでも気軽に受けられるものでは無かったのです。そこで、考案したものが頭のタッチセラピーです。
発達支援事業を行う、一般社団法人ブレイン・アクティベート協会の公式講座にもなっています。

原始反射統合


一般に医療の上での原始反射とは、脳卒中や脳挫傷などの高次脳機能障害による大脳皮質の抑制不全の鑑別診断として扱われますが、近年はこどもの発達障害においての取り扱いが多く見られます。その際は病気や事故など後天的に原始反射が現れたのでは無く、成長・発達の段階で原始反射が抑制されていない:統合されていないと言う意味で、原始反射統合不全と言います。  原始反射は赤ちゃんの生存のシステムとしてだれでも持って生まれますが、成長の過程で統合され表には見えなくなります。ところが原始反射が統合されないまま成長すると、そのコントロールされない反射によって、生活の中に苦手や困難が現れることがあります。その反射をコントロール下に収めることを原始反射統合と言います。

ビルディング・ブロック・アクティビティ(BBA)


BBAはブレインジムインストラクターであり、長年特別支援学校で教員をしてきたセシリア・ケスター教育学修士がつくった、発達の過程で起こる動きを基にした療育的なプログラムです。まだ指示が通らない幼児や、肢体不自由などにより自分で運動を行う事が難しい方などに対して、こちらから働きかけることが出来ます。

ブレインジム


Brain Gym®(ブレインジム)は、アメリカの教育学博士であるポール・デニソン氏によって作られた、「ブレイン(脳)」を活性化させるための「ジム(体操)」です。ジム(体操)の名の通り、脳を鍛えるために26種類のエクササイズ(運動)を行い、動きから脳のバランスを整えます。自身で行うエクササイズになるため、ある程度の年齢が必要になります。

リズミック・ムーブメント・トレーニング


スウェーデンの運動訓練士であるキャスティン・リンデの研究に基づいており、乳幼児の動きの観察に基づいて、この運動を開発しました。この乳幼児の動きを基にしたエクササイズを使用し神経を統合することで、学習、コミュニケーション、行動、感情などのアンバランスに対して働きかけます。

ビジョン・トレーニング


目の動き:眼球運動の刺激は、視神経を介し中枢神経に影響を与えることが分かっています。また目の機能はバランスの脳:小脳と耳の中にある半器官と協働し前庭系としてバランス感覚を司ります。体をどれだけ整えても目の機能に不調があれば、そのバランスは維持されないかも知れません。

このような事は感じませんか?

・本を読みにくい、または疲れる
・書字のバランスが悪い、または疲れる
・疲労で頭や体が傾いてくる
・よくつまずいたり、物や人にぶつかる
・球技が苦手

など、思い当たる点がございましたら、一度ご相談ください。

分子栄養学、機能性医学


分子栄養学と機能性医学は異なる体系になりますが、同じ栄養学的なアプローチとして合わせて紹介します。  こどもの発達において、食事はとても重要な要素になります。大人は出来上がった身体の維持のために食事をすれば(とりあえずの所)良いのですが、こどもの場合は健全な成長・発達のために十分な栄養が無ければいけません。近年は炭水化物に偏る食事を多く摂る傾向にあるため、その他の栄養が相対的に足りなくなることがあります。必要な栄養が足りていないと言う事は、成長にブレーキがかかる可能性が考えられると言う事です。 当院では発達の遅延などに対して、より良い食事の摂り方を指導し、健康に成長・発達できる身体の環境作りをお手伝いいたします。